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株式会社ビジネスコンサルタント
取締役  栗田 隆宏さん

保険サービスと音楽とで
水戸の元気を盛り上げていく

1969年水戸市生まれ。茨城高校、茨城キリスト大学卒。子どものころから「よくあいさつをする子だね」と言われ、人懐っこい性格で誰からも慕われるタイプ。バンド活動は高校時代に1年間だけパンクロックを行い、「YES BAND」で久々に音楽に復帰。バンドの活動・ライブ予告はアメブロの「YESBAND絆」で確認できる。

Owners Company
株式会社
ビジネスコンサルタント
TEL.029-254-7997
http://www.b-con.co.jp/main.php
水戸市赤塚1-1978-13-1F

コンサルタント業務で中小企業の成功への道筋を示す
保険を含め、地域の活性化へ役立つ企業へ

水戸を中心に最近活躍するバンド「YES BAND」を知っていますか?

市内の若手企業経営者らで組織する「YES」(ヤング・エグゼクティブ・サミット)という仲間たちの中の音楽好きによって結成された総勢15人ほどのバンドです

。このバンドはオリジナル曲を発表し、イベントなどで出演依頼が相次ぐという、今、水戸の音楽シーンには欠かせないバンドとして人気を集めています。

このバンドのボーカルを務めているのが「ビジネスコンサルタント」の取締役・栗田さんです。

栗田さんは水戸生まれの生粋の水戸っぽ。

地元の高校・大学を卒業後、大手生保会社に就職し、顧客獲得に活躍していました。

ある日、栗田さんの奥様が切り抜いておいた保険セミナーの記事を見て、「同業者なのですが参加してもいいですか?」と問い合わせをしたところ、あっさりと断られたそうです。

そして、「同業者向けのセミナーもあるので、そのときは連絡します」と言われ連絡先を教えたところ、その夜に社長の根本雅之さんから連絡があり、後日会うことに。

それがきっかけで、根本社長に面談し、2回目で「おいでよ」と言われ、入社が決まりました。

「根本さんは商売のノウハウ、職人としての仕事など、いろいろな資料を惜しげもなく見せてくれました。

僕も将来はこのようなコンサルタント会社を作りたいと思っていたので、これを機に転職を決意しました」と栗田さんは振り返ります。平成10年に栗田さんは転職を果たすと、その2年後にはそれまで勤めていた生保は破綻してしまい、「あのまま勤めていたら今の自分はどうなっていたのでしょう」と栗田さん。

平成2年の設立から尽力してきて、平成7年根本社長は保険業界の変化をいち早く感じ取って、さまざまな保険を紹介する新しいビジネスを立ち上げたのです。

保険業の改正が行われ、保険業界での自由化が一気に進み、それまで1社に限られていた保険代理店業務が複数の保険会社の商品を扱えることとなったのです。

保険のコンサルティング事業は、お客様のニーズに合わせて、各種保険会社の商品から最適な商品を紹介するサービスです。「ビジコン」では34社の商品を取り扱い、中小企業の経営者を始め、一般のお客様にまでさまざまな保険商品を提案してくれます。

単に、最適な保険を紹介するばかりではなく「経営コンサルティング」「自社株・事業継承コンサルティング」、さらには雇用する社員のうつや自殺防止などのための「メンタルヘルス対策」や経営者や顧客が万一病気にかかった際の「名医紹介サービス」など、その業務内容は多岐にわたってきました。

平成13年からは「経営者セミナー」という、毎回400~500人を集めるというイベントも開催。会社の発展に伴い、栗田さんの社内での役割もますます重要な立場に置かれてきました。

「日本の経済社会ではお金は切っても切れない関係にあります。

大黒柱に万が一のことがあった場合、現状の生活を支えるためにはお金が必要です。

過剰に保険金を掛ける必要はありませんが、その時の生活の維持安定には保険が重要なパーツとなるのです」と保険の意義を語ります。

栗田さんは保険の大切さについて「人の元気、幸せ、わくわく、楽しいといった生活は安心・安全の土台があって成り立つものです。豊かな人生・生活の土台作りのひとつに保険というものがあるのです」と話します。

保険の大切さは皆それぞれ意識は違うのでしょうが、「保険を掛ける」という行為は今に始まったことではありません。しかし、自分の環境、生活に合った最適な保険を選ぶことは素人には至難の業です。

「これまでも積み立て型だと思い込んでいて、実際調べてみたら掛け捨て型で、将来何千万円も損するところだったなんていう事例もあります。

また、高血圧の薬を飲んでいるので、保険には入れないとあきらめていたなんてお客様もいます。

勘違いしているケースは多々あって、適切なアドバイスで保険の無駄をそぎ落として可処分所得を上げることも可能です」と「ビジコン」のビジネスは誰にでも当てはまるものだと教えてくれました。

栗田さんの会社に対する将来像は「100年続く会社にしたい」という思いと共に「保険の相談をするならビジコンだねっていうのが茨城全県に広がって欲しい」というものでした。

会社の認知度が高まれば自ずとお客様が足を運んでくれると言います。

単なる保険の代理店ではなく、お客様を第一に、同業者、社員、その家族、さらには社会が良くなればとグローバルな視点も忘れていませんでした。

冒頭で紹介した「YES BAND」は10月30日にはケーズデンキスタジアムでのライブを行います。

バンドの持ち歌である「絆」「大好きないばらき」の2曲を地元ホーリーホックのために歌う予定です。

動画サイトのYOU TUBEでも「YESBAND絆」は人気を集め、筋ジストロフィーの難病に苦しむ画家のために制作したCD「絆」も1800枚を超える売り上げを記録しています。

本業である保険に関するコンサルタントと音楽活動、どちらも人生を前向きに生きるヒントを得るために欠かせない、栗田さんの社会貢献活動なのです。


Pick up Success in IBARAKI

“リスクマネジメントを忘れない”

質問1茨城は起業するのに適しているか?
商売をやりにくい県だと言われる。受け入れられるまでには時間が掛かるが、いざ受け入れられたら良い関係が築けると思う。自分は地元なのでやりやすかった。
質問2起業する際にやるべきこと。また、必要な準備は?
社員を雇うとなるとリスクマネジメントが伴う。社会的責任も伴い、使用者側からの従業員への補償の保険などもある。経営者のやる気をサポートするサービスにも目を向けるべき。
質問3この土地で有効なプロモーション活動は?
保険業の場合、過剰なキャッチコピーは掲げられない。顧客向けのDMなどで、法律の改正などの時にお知らせを出す程度だが、人と人との絆が大切だ。

これから起業する方への一言

“だれかに育ててもらっているということを
忘れないでほしい”

経営者、社員、お客様ともにそれらしさが大切だ。夢を見ることも大切だが、だれかに育ててもらっているということを忘れないでほしい。知識は受け売りでもよく、企業や顧客みんながどうしたら良くなるかを忘れないこと。

■共に良くなる方法を考え、人との絆を重要視する
■起業を助けるサービスなど、外的な力にも目を向ける
■地域の活性化のために本業以外でも役割を感じる



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