President file
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株式会社 小野写真館
代表取締役社長  小野 哲人さん

業界の常識を逆さにとらえ、
お客さま本意に立つ

アンシャンテを立ち上げてから4年半。これまで下請けの印象の強かったウェディングフォトの地位向上を目指し、次々と事業展開を図る小野哲人さん。その決断を支えるのが若いスタッフたち。お客様の要望に素早く応えるにの若さは重要なファクター。

 

Owners Company
株式会社 小野写真館
TEL.029-274-1791
http://www.grandphoto.co.jp/
ひたちなか市東大島2-2-16

ブライダルフォトの地位向上を目指した
「アンシャンテ」
新たに出版にもチャレンジ

大学を卒業後、一度は外資系の金融機関に勤務しましたが、
4年前に小野写真館を継いでブライダル中心の「アンシャンテ」を立ち上げました。
金融の世界から写真の世界へ。
まったくの素人だった小野さんは、写真の基本を学ぶために渡米し、
写真専門の大学で学びました。

 実家のひたちなか市に戻ったときは既に30歳。
海外では結婚が決まると「最初に決めるのは一生残るフォトグラファーであったり写真館であるのに、
日本では式場が先で、写真は一番最後だった」という現実にがく然としたそうです。

小野さんがそのときに目覚めたのがブライダルフォトカメラマンの扱いを
「川下から川上に上げたい」という想いでした。
それまで白やグレーを背景に撮影する型にはまったウェディングフォトの常識をくつがえし、
結婚する二人だけのオリジナルの写真を残してあげたいという想い。
今までにないコンセプトを目指し、行動を起こしました。

 次のステップとしてドレスショップ「ブランシェ」を設立。
最初はこの業界独特の商慣行に戸惑いもあったそうですが信念を貫き、
式場も紹介する「ウェディングセレクトショップ水戸」も展開。
業界全体がオールウィンの関係になる店舗を作り、
ブライダル業界のスクラムワークのビジネスモデルを作り上げました。

 昨年から新たに取り組んでいるのは「茨城美少女図鑑」を始め、
「茨城キッズ図鑑」、発刊予定の「茨城花嫁図鑑」などのフリーペーパーの発刊です。
これは「写真が撮りたい」という写真館の本質である写真を世の中に浸透させたいという願いの発露でした。

 それはアメリカ留学時代、中越地震の報道を見聞して
「真っ先に持って逃げたのは家族の写真だった」という事実。
「写真は10万円で買ったものでも10年100年経って価値が上がる」と感じました。
人生を賭けてやる仕事に目覚めた瞬間でもあったようです。

 この秋にはつくば市内に新店舗を開設。
仲間も増え、小野写真館は新たなステップを踏み出しました。
「将来は百人規模へ」と前を見据えてます。



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