President file
7

株式会社iFor
専務取締役  横山 嘉一さん

社会やお客様のために...
それが自分達の幸せです

スマートフォン用アプリの企画開発や電子決済の導入手続き代行、Webを制作を行う。設立後1年余で社員数21名に増、東京に営業所を開設。今後は国内のみならず、アジアや世界への展開を視野に入れている。

Owners Company
株式会社iFor
TEL.029-265-4414
http://www.ifor.biz/
ひたちなか市新光町38 ひたちなかテクノセンターA401-1

拡大・急伸するスマートフォン市場 
アプリケーションソフトウェアの開発で未来を拓く


これまで欧米や韓国など海外において人気だったスマートフォン。2010年頃を境にして携帯電話会社各社が新機種を日本市場に投入し、ビジネスユーザーを中心に日本でも本格的に普及し始めました。

今年1月、某広告代理店が行った調査によるとスマートフォンの国内の普及率はまだ10%程度ですが、「これから購入したい」という希望者は非所持者の30%近くにのぼり、このままユーザーが増え続けると2015年には現在の約30倍の数に達するといわれています。

特に流行に敏感な若者や女性の関心が高まっており、現在の所有者のうち女性ユーザーは約30%、昨年の10月から12月の間にスマートフォンを新規に購入した方の40%が女性だったというデーターもあるほどです。
 
「持ち歩ける小さなパソコン」といわれるスマートフォンの大きな特徴のひとつにアプリケーションソフトウェア(以下アプリ)を追加することで自分好みに端末をカスタマイズできるという機能があります。

一度ダウンロードすれば毎月課金されることなくアプリを使える*手軽さが受けて、ゲームや音楽、ナビゲーションやスケジュール管理、家計簿、クッキングレシピ、ネットオークションやSNSまで有料・無料でダウンロードできる数多くのアプリが存在し(iPhone端末向けが35万点、Android端末向けが25万点存在するといわれている)、日々その数は増え続けています。

横山嘉一さんの経営する株式会社iFor(アイフォー)はこのスマートフォン用アプリの企画開発やアプリ内からの電子決済の導入手続き代行をメインにIT全般のシステム開発を行うコンサルティング会社です。

高校を卒業後、建築会社で働いていた横山さんはITの可能性に早くから注目していたといいます。

8年後に心機一転、フリーのシステムエンジニアとして独立、全くの異業種からの転身ながら着実にキャリアを積み、2010年5月に父親と共同で現在の会社を設立しました。銀行マンだった父親が社長として経営と財務を担当、横山さんは主に営業と開発を統括しています。

「起業は20代のうちから現実的なビジョンとしてはっきりと自分の中にありました。

人に頼らず、自ら考えて動くことが好きなタイプなので、正直サラリーマンは自分に向いていなかったと思います。父とタッグを組んで起業できたことはとても光栄なことです。

父は金融、私はITとそれぞれの得意な分野を十分に会社経営に生かすことが出来ますから。

父は自分にとって職業人の大先輩であり、頼もしいビジネスパートナーです」経営上や社内の課題は二人でじっくりと話し合う時間を持つこと、コミュニケーションを密にすることが親子経営上、良好な関係を築く秘訣と語ります。

起業後は日本でも活発に動き始めたスマートフォン市場に早くから標準を絞り、主に企業や事業主向けにオンライン決済システムの導入やオリジナルのコンテンツを積極的に提案して売上を伸ばしてきました。

約1年かけて開発したスマートフォンアプリ上の決済をフルカバーするソフトウエア「RISA」は現在の主力商品。ネットショッピングで利用するクレジットカード、Webコンビニエンスストア、ネットバンク、電子マネーなど様々な決済方法の導入に関わる複雑な手続きや煩雑な業務の代行をスムーズに行い、HTTPS通信*により高い安全性を確保しました。

また決済の度にブラウザを立ち上げる必要がなく、アプリ単体で処理を実現、ネット決済の煩わしさを軽減させる仕組みも導入しています。

「私達はアプリ上の決済システムの導入だけをお手伝いするのではなく、ITに関してお客様の様々な要望に応える縁の下の力持ち的な存在でありたいと常に思っています。

今後、スマートフォンは日本でも飛躍的に普及することが予想され、端末やアプリも子供からお年寄りまで幅広い世代が操作できるユニバーサルなものが沢山出てきます。

Wi-Fi(ワイファイ)等の通信環境も向上し、街中や公園など、どこでもスムーズに携帯端末でアクセスできる環境が整う日も近いでしょう。これまでパソコンで見ていたWebサイト上のネットショップもスマートフォンのアプリからのアクセスにユーザーの動向が移行してくることが予想されます」.

4月に韓国へ商談のため1カ月間の長期滞在。携帯端末の普及率において世界屈指の韓国でスマートフォンの未来や方向性を肌で感じる機会を得られたことは横山さんにとって大変有意義な経験だったそうです。

「これからはレストランや美容院などの小売店だけでなく、大型店や企業でもスマートフォンアプリを使った集客やマーケティングが不可欠になるでしょう。アプリでお客様を会員化してニュースやクーポンをタイムリーに配信したり、リアルタイムの予約やカタログ展開、動画コンテンツの閲覧など...将来はスマートフォンアプリの導入で双方向型の効果的なマーケティングがますます加速すると思われます」企業向けばかりではなく、ユーザー向けに楽しみながらアプリを使う方法をレクチャーしたり、アプリの普及活動にも力を入れていくそうなので今後に期待したいところです。

 これからは日本だけでなくアジアや欧米にも通用するようなグローバルなプロダクトとサービスを展開していきたい、と横山さん。「お客様が期待するレベル以上のベストなプランやアイディアを提供することが私達のミッションです。iForの社名は『私は~のために』という意味。

『~』はお客様、社会、家族、友人、そして自分自身です。お客様のために一生懸命に取り組むことは自分達の幸せにもつながると信じています」そのまなざしは世界と未来をしっかりと見据えていました。

*月額有料のアプリ等例外も有。
*HTTPS通信盗聴等からの情報保護のため暗号化された通信手段のひとつ。

Pick up Success in IBARAKI

“目標に向かって準備をし、優れた人材を確保して下さい”

質問1茨城は起業するのに適しているか?
ITのメッカであるシリコンバレーは砂漠地帯。地域関係なくどこでも通用するのが この業界です。茨城にこだわりは特にありません。
質問2起業する際にまずやるべきこと。また、必要な準備は?
経営に対しての知識を持ち、どういう会社にしたいかという「目標」の準備が大切。 そして優れた人材を確保することですね。
質問3この土地で有効なプロモーション活動は?
取材などパブリシティで自分を公にアピールしつつ、地域の密な人間関係やコミュ ニケーションを大切にすることです。

これから起業する方への一言

“自分の道を信念を持って進んでください。”

東日本大震災の後、私がはっきりと感じたことは「自分のやりたいことを思い切りやる幸せな人生にしよう。そして周りをもっと幸せにしよう!」ということでした。やれる!と思ったら自分の道を信念を持って進んでください。必ず道は開けると思います。

■地域にこだわらず、自分のやりたい事をやれるステージを作る!
 そのためのエネルギーを一心に注ぐこと。

■家族や社員、お客様、仲間や友人…「人」は大切な宝物。
 常にコミュニケーションを大切に!



写真を右に1つ進む

写真を左に1つもどる